【CKD-MBD 3rd Edition】
腎臓内科医にとってMBDを学ぶための教科書は?と聞いて真っ先に浮かぶのがこの本で、「CKDガイドブック」として親しまれてきた書籍の第3版です。
出版社:日本メディカルセンター
深川雅史・監・濱野高行・藤井秀毅・風間順一郎・編
基礎研究や治療薬含め、この分野の進歩はめざましく、出る本出る本すぐに情報が古くなってしまっていました。この本は版を重ねるごとに新しい内容にアップデートされ、今回も基本事項から最新情報までとても詳しくまとめられています。特にKDIGOのガイドラインが変わった2017年以降のことにも触れられており、現状もっとも新しい情報が詰まった本です。
特に興味深かったのが、骨代謝の病態生理学的機序、尿毒症物質と骨、などのページです。
骨芽細胞がどんなシグナルを受けて、どんな分子を介して石灰化をコントロールして骨量を増やしているのか、また、そのメカニズムにビタミンDや副甲状腺ホルモン、FGF23等がどのように影響しているのか、大変興味深く読ませていただきました。
恥ずかしながらこれまで破骨細胞ばかりに目が行っていましたが、新しい視点を与えていただきました。 あと、この本ですごいと思ったのが、参考文献にはほぼすべてRCT、観察研究(前向き・後ろ向き)、総説、基礎研究などのカテゴリー表記があることです。このおかげで、知りたい内容によってどの文献から先に読むかなどの整理ができて、感動的でした。
他のページも、既存の内容でもプラスアルファの最新情報がちりばめられており、
改めて読んでも新しい発見がたくさんあってとても勉強させてもらいました。
やはり、良い本は、良いです。
[今日のBGM] なんでこんなにキレイな曲がかけるのか。。
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