ToSUe's Bibliothek

腎臓、透析、リウマチ・膠原病を専門とする内科医です。面白かった本や日々感じたことの他に、個人的に関心がある腎病理に関する論文なども紹介していきます。

【帰してはいけない小児外来患者2 子どもの症状別 診断へのアプローチ】

帰してはいけない小児外来患者2 子どもの症状別 診断へのアプローチ

帰してはいけない小児外来患者2 子どもの症状別 診断へのアプローチ

 

[内容紹介](Amazonホームページより)
『帰してはいけない小児外来患者』に続編が登場!
泣き止まない、哺乳不良、発熱、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、咳、咽頭痛、歩行障害……、多様な主訴で外来を訪れる患者の中に、帰してはいけない子どもが紛れていないか?判断に悩みがちな17症状のレッド&イエローフラッグ、診断へのアプローチ、そして帰宅の判断(グリーンフラッグ)をまとめた。臨場感あふれる症例も掲載。
危ない症状に気づけるようになる、実践的な1冊。 

 

[所感]

 久しぶりに小児科の教科書を読みました。ひょんなことで、同じ業界ではない友人から小児科のことを聞かれる機会がありまして。
そういえば、小児科の知識なんて忘却の彼方。慌てて書店へ走り、手にとったのがこの一冊。国試&研修医時代の小児科ローテのときのことを思い出しながら、「あぁー、そうだったそうだった。小児の発熱ってこれも疑うんだった。」とか、「え?全然知らなかった。。。」とか、心の中で独り言をいいながら読みました。
本書の内容は、症例ベースに非典型的な主訴&見逃してはいけない疾患が書いてあり、説明がとてもわかりやすくまとまっています。
中でも、「誤飲で気をつけなければいけないこと」や「川崎病と見せかけて可能性リンパ節炎」など、漫然と診てたらうっかり帰してしまいそうな臨場感があるケースがとても印象的でした。

 

大掃除をしていると研修医の頃のメモ帳が出てきて、読み返しながら、この頃は今よりもずっと貪欲に知識を吸収しようという気合があったなぁ、もっと頑張らなくては!と昔の自分に喝を入れられたような気がしました。

 


 


[今日のBGM] Enyaは心が洗われるような曲ばかりです。

On My Way Home

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