【書籍紹介】全米は、泣かない。
内容(「BOOK」データベースより)
芸人で初めてTCC新人賞を受賞した五明拓弥がソフトバンクモバイル「白戸家シリーズ」、au「三太郎シリーズ」、TSUBAKI「日本の女性は、美しい。」、LUMINE「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」、ビタミン炭酸MATCH「青春がないのも、青春だ。」などを生み出した名だたるコピーライター・CMプランナーに聞いた。「人の心を動かす言葉」はどうやったら作れるようになるんですか?
[読後感想]
とあるビジネス書まとめランキングサイトで上位にランクインされていたので読んでみました。
誰もが一度は見たことがあるポスターのキャッチコピーや、テレビ CMをつくる気鋭のクリエイターの方々が、人の心に刺さるフレーズや映像をどのように作り出すのか、その秘密についてお笑い芸人でありコピーライターである筆者がインタビューをするという形で構成されていました。
どのクリエイターさんも本当にそれぞれの考え方や人の心への響かせ方についての異なったロジックがあり、私自身はクリエイティブな仕事をする人間ではないですが、読んでいて大変興味深かったです。
本文はもちろん面白かったのですが、中でもとりわけ興味深かったのが、おまけとして収録されていた、直木賞作家でお笑い芸人の又吉直樹さんとの対談記事です。
お笑い芸人さんと言うと、大喜利での当意即妙な返しにいつも大笑いさせられるのですが、実はそこには短時間の(数秒の)中で面白さを生み出す実に計算され尽くしたプロセスがあることが語られ、まず驚かされました(知識と直感的なセンスで答えているのかと思っていた。。。)
そしてその考え方は、小説を書くときにも通じるというのをとても分かりやすい例えで説明されていて二度驚かされました。さらに、一冊の小説の中に人の心を動かす緻密な仕掛けをどれだけたくさん作るか(ご本人の言葉では「編み込むか」)、について書かれており、それに気付くか気付かないか、読み手も非常に試されていることもわかりました。(この本を読んで改めて、自分の文章力の拙さを痛感しました。。。。。。)
[本日のBGM] あのDragon ashも曲のイントロに使った、名曲です。
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